教会をコミュニティ拠点に

教会をコミュニティ拠点に

教会を会場にしたマルシェイベント「イエローハンカチーフ」

小湊で「イエローハンカチーフ」
ライブ、写真展、出店など多彩

マルシェイベント「イエローハンカチーフ」(でぃ奄美フェス実行委員会主催)が19日、奄美市名瀬のカトリック小湊教会であった。音楽ライブや、東京都の写真家・野呂美帆さんの奄美の教会写真の展示、7店舗による出店などがあり、地区内外からの多くの人出で盛り上がった。

イベントは「教会を地域のコミュニティ拠点として活用しよう」という思いで同実行委員会が企画。タイトルは映画『幸福=しあわせ=の黄色いハンカチ』になぞり、「肩ひじ張らず、みんなが幸せになれるイベントに」との思いが込められた。

入場料はドネーション(募金)制で、小湊町内会、同教会に寄付。主催代表の傳義久さんは小湊出身。「奄美には教会があちこちにある。今後は住民が主体となり、各地の教会でイベントが開かれれば」と語った。

イベント会場では飲食、体験ブースの出店のほか、子どもたちが遊ぶことができるように、ビニール製の大きな滑り台も登場。祭りのようなにぎわいで、子どもたちの笑い声が響いた。

また、イベントを機に小湊の魅力を知ってもらおうと、手作りの集落マップも配布。地域住民ら約15人が交通整理などに協力する姿も見られた。

同教会の田端孝之神父は「小湊教会は普段使われていない。イベントを通して子どもたちが喜んで集える場所になれば」。瀬戸内町から家族で訪れたという男性は「小湊に来ることは少なく、良い機会になった。もらったマップを見ながら巡ってみようと思う」と語った。