山ゆり会発表会

女性全員が唄い、三味線は練習生全員が演奏し祝い唄を披露する出演者ら


シマ唄の講座も交え、「雨ぐるみ節」などを熱唱する森山ユリ子さん。三味線は折原誠司さん

シマ唄聴き故郷思い出す
東京支部会員で

 【東京】山ゆり会(森山ユリ子会主)はこのほど、練馬区生涯学習センターホールで「山ゆり会・第5回発表会」を開いた。会場にはたくさんの人が押し寄せ、ステージで繰り広げられるシマ唄に耳を傾け、遠く故郷を思い出しながら聴き入っていた。

 山ゆり会は、森山さんを会主とした奄美大島のカサン節(北大島の唄い方)の民謡教室。今回は、東京支部の会員による開催。

 晴れやかな表情の大島紬の女性陣と、いなせな男性陣が拍手の中で登場。「朝花節」「よいすら節」の祝い唄から演目がスタートした。

 その後、秋田将志さんが「らんかん橋節」を熱唱すれば、猿渡初美さんは「きばりよ~!」の声援を受けて「コーキ節」を、太田まさみさんは「花染節」を歌い上げた。ほか全22の演目に沿って、司会者から紹介された出演者が次々に登場。練習の成果を堂々と披露し、盛んな歓声と拍手を浴びていた。

 見守った森山さんは、「皆さんの唄のうまさに感心しました。日頃の努力のたまものでしょう。10回の開催に向けて大成功です」と、弟子たちの出来栄えに目を細めていた。また、「ミニ公民館講座、森山ユリ子ショー」では、観客と一体となってシマ唄を唄い、会場全体をシマに変えていた。会場には大型プロジェクターも用意され、映し出される歌詞を見ながら、出演者の唄に声を合わせる観客も多く見られた。新民謡やヨーデル、唄くらべなどの友情出演もあったステージは、八月踊り、六調で終幕となった。