芭蕉布を守ろう

芭蕉布を守ろう

芭蕉畑の管理作業を行った参加者ら=知名町=

沖永良部芭蕉布会館
地域住民で畑の管理作業

【沖永良部】知名町下城の沖永良部芭蕉布会館のスタッフらが26日、芭蕉布の原料となる糸バショウの畑の管理作業を行った。役場職員や地域住民も駆け付け、草刈りや肥料散布に汗を流した。

畑で栽培している糸バショウの木は約3000本。毎年、この時期に手入れ作業を行っている。同会館の長谷川千代子代表によると、植え付けてから3年以上経過した糸バショウの木が、芭蕉布の原料になるという。

参加者は、畑に茂った草を手作業で刈り取った後、丁寧に肥料を撒いていった。

初めて参加した同町役場の奥村栄作さん(28)は「糸バショウの木を初めて見た。町の伝統工芸である芭蕉布を勉強していきたい」と話した。

長谷川代表は「芭蕉布を作れるのも、皆さんが畑を守ってくれるおかげ。これからも沖永良部から全国の人に芭蕉布を届けられるよう頑張っていきたい」と語った。