グレナダ出身の4人来島

 懇親会に参加した今井町長(左から4人目)とグレナダ出身のヴァウンさん(同3人目)、ヘイリーさん(同5人目)、スティーブンさん、(同6人目)、ケンウィンさん(右端)と関係者ら=知名町=

知名町で東京オリパラに向けて交流深める

 【沖永良部】2020東京五輪・パラリンピックで、グレナダのホストタウンとなっている知名町に3日、同国出身のアーティストら4人が訪れた。地元住民との懇親会では、沖永良部の民謡や食材を堪能し、今後の交流発展を誓った。

 グレナダは、カリブ海にある島国。この日は、同国出身のスティーブンさん、ヴァウンさん、ケンウィンさん、ヘイリーさんの4人が来島した。

 知名町フローラル館で開催された懇親会には、和泊、知名、与論の役場職員やスポーツ団体のメンバーなど約30人が参加。今井力夫町長は「素晴らしい機会を持つことが出来た。オリンピック・パラリンピックの後も交流を続けていきたい」とあいさつし、通訳を務めるヘイリーさんに、東京オリパラホストタウンアドバイザーの委嘱状を手渡した。

 文化交流として地元バンドが沖永良部の民謡を披露。続いて、グレナダのトップアーティストのヴァウンさんが、国歌とオリジナル曲の2曲を歌い上げた。参加者は、お互いの曲を聞いて手をたたいたり、踊ったりして楽しんだ。

 ヴァウンさんは「歓迎してくれてとてもうれしい。島の食べ物やお酒、人の温かさを一生忘れない。沖永良部にまた来たいし、島の人にもグレナダに来て欲しい」と話した。

 同日、懇親会の前に4人は知名中学校を訪問。ヴァウンさんの即興ミニライブに生徒たちは大興奮だった。

 東京五輪・パラリンピックでは、参加国と国内自治体がスポーツや文化を通じて交流するホストタウン制度を設けている。和泊、知名、与論の3町は、それぞれドミニカ国、グレナダ、アンティグア・バーブーダのホストタウンとなっている。