瀬戸内パッション品質検討会

専用の器具などで生産農家が持ち寄ったパッションフルーツの糖度や酸度を測った

糖度、酸度とも平年並み高品質
「シーズン最後まで保って」

 瀬戸内町で収穫期を迎えているパッションフルーツの糖度や酸度を検証する、「瀬戸内パッションブランド産地育成協議会品質検討会」が13日、同町古仁屋のせとうち物産館であった。生産農家16人が果実を持ち寄り分析。今シーズンの糖度は平均17・7度(最高19度)、クエン酸度は平均2・4%とともに平年並みだった。

 検討会では、県大島支庁農政普及課瀬戸内町駐在の嶋田義一技術専門員が収穫後の貯蔵日数と糖度・酸度の経時変化を説明。20度以上の環境で10日間保存した場合、酸度が1%以上低下することを挙げ、「酸度が高い場合も、消費者に届くころには下がっているので、心配せずシーズン最後まで、今の品質を保ってほしい」。糖度・酸度とも平年並みだったことを受けて、「ここ最近は晴れが続いたり、急に雨が降ったりしている。水の管理とハウスの開け閉めなどをこまめに行う必要がある」と呼び掛けた。

 同協議会は16年5月に発足。28戸の農家が加盟。今年5月には6年連続となる「かごしま農林水産物認証制度(K―GAP)」認証を受けたほか、「かごしまブランド団体」としての初認定も受けた。

 同協議会の宮原仲清会長は「かごしまブランド認定を継続していくためにも一人ひとりが責任を持つことが大切。消費者の期待を裏切らないよう、分析結果を参考に品質を保ちたい」と語った。

 同協議会は22日に同町古仁屋のAコープ瀬戸内店横で「パッション祭り」を開く。果実の販売のほか、じゃんけん大会なども予定している。時間は午前10時から午後1時まで(売り切れ次第終了)。