アルミ缶(資源ごみ)46㌔持ち去り

アルミ缶が持ち去られた集積場所で、被害状況を説明する町内会長の田丸さん

有屋町内会回収、保管 売却益は子供会の活動資金

 奄美市の有屋町内会が、資源ごみとして回収、分別したアルミ缶46・1㌔が資源ごみ集積所となっている有屋公民館敷地から何者かによって、持ち去られる被害にあっていたことが14日分かった。持ち去ったのは、7日夕~8日とみられ、同町内会長の田丸友三郎さん(66)は「資源ごみは、地域の子どもたちの貴重な活動資金になっている。知らずに持って行ったのであれば返してほしい」と呼び掛けている。

 同公民館は同市名瀬上方地区の資源ごみ回収の拠点となっており、毎日、多くの市民がアルミ缶やペットボトル、空きビン、古新聞などの資源ごみを持ち込んでいる。同町内会では、これらの資源ごみを仕分けし、公民館敷地内にある倉庫などで保管、毎月1回、第4土曜日にリサイクル業者が回収している。アルミ缶は量が多いことから倉庫に入らないため、だれでも簡単に持ち出せてしまう。

 被害にあったアルミ缶は、4日~7日に市民が持ち込んだもの。田丸さんらが、分別し、ごみ袋十数袋に詰めて、公民館横の集積場所で保管していた。10日、アルミ缶がなくなっているのに気付いた田丸さんが、地域住民らに聞き取り調査した結果、持ち去られていたことが分かった。

 同町内会では、第3日曜日に地域の子どもたちも加わり、資源ごみの回収や分別、集積所の清掃などを行っている。資源ごみの売却益は子供会の活動費として利用されている。

 持ち去り発覚後、集積所には、「アルミ缶は子供会の活動資金の為に集めていますので勝手に持ち出さないでください」と書かれた立て札を置き、注意を呼び掛けている。今後の対応などについては、近くの交番にも相談した。田丸さんは「アルミ缶は、トラックなどを使わないと運べない。子どもたちの模範となるべき大人が勝手に持ち去ったのであれば悲しい」と話している。