ふるさとを興す大島地区地域女性連学習

ふるさとを興す大島地区地域女性連学習

女性リーダらが一堂に会したふるさとを興す大島地区地域女性連学習大会=15日、徳之島町

徳之島町大会 実践発表や講演
心豊かな地域社会へ

 【徳之島】第31回ふるさとを興す大島地区地域女性連学習大会・徳之島町大会(県地域女性団体連絡協議会や奄美群島同連絡協など6団体主催)が15日、徳之島町生涯学習センターであった。「心豊かな幸せな社会の実現を~女性の知恵と実践で~」をテーマに実践発表や保健・医療講演会などで研さん。安心して暮らせる地域づくりなどを考え、課題解決への申し合わせ事項も確認した。

 奄美群島12市町村の各地域女性団体連の役員ら関係者約200人が参加。群島地域女性団体連の田口君美代会長はあいさつで「全ての人々の自立と自己実現、健康・幸福の増進に寄与。豊かな人間性、多様な社会的問題の解決能力を備えた団体活動に」。県連の伊佐幸子会長も「地域女性団体連の輪を広げ、だれも取り残されず、困らない明るい地域社会づくりが基本。女性が中心になって頑張って欲しい」とアピール。

 シンポジウムの実践発表には、▽徳之島町地域女性団体連(東区)の清瀬利津子さん▽同町同連書記の春山恭子さん▽和泊町地域女性団体連の喜井幸子さんの3人が登壇。青少年育成や地域セミナー、大人からのあいさつ運動(清瀬さん)。2018年度県共生・協働型地域コミュニティづくり推進優良団体・奨励賞の取り組み(春山さん)。合同年の祝いや高齢者見守りサポート活動、伝統芸能伝承など地域を支える「つなぎ役」の成果(喜井さん)も紹介。それぞれ関心を集めた。

 続いて、県民総合保健センター次長の瀬戸山仁氏が「がん検診のすゝめ~早期発見の重要性~」を演題に講演。がんによる死亡と生存率、治療費用など統計を解説し、「がんで死なないためには、検診による早期発見が重要。早期発見なら9割のがんは治る。がん予防は、がん検診から」と訴えた。

 大会「申し合わせ」事項として、①定期健診の受診②次代を担う子どもたちの「生きる力」育成③地域づくりへの組織の充実―などに関する3項目を確認。次回開催地・知名町に「玉手箱」を託した。