バレーが結んだ43年前の縁大切に

バレーが結んだ43年前の縁大切に

恩師の重原勇夫さん、よし子さん夫妻(前列)を囲んで交流した教え子6人

九州大会初優勝を飾った当時の知名中女子バレー部参加メンバー

「先生、元気で頑張って!」
知名中OG6人 女子部員、恩師訪ね交流

 「バレーボールが結んだ43年前の縁を大切に」―。1976(昭和51)年に知名中学校に入学し、女子バレーボール部に入部したメンバーのうち6人が17日、龍郷町浦在住の元監督を務めた恩師の重原勇夫さん(75)宅を訪ね交流した。重原さんが一時期、体調を崩したことを気遣い、「もうすぐ『喜寿』を迎える重原先生にみんなで会いに行き、励まそう」と計画。再会した教え子は「先生、元気で頑張って!」と声を掛けていた。久しぶりに教え子たちの顔を見て、会話した重原さんを大いに喜ばせた。

 重原さんは、75年に知名中に赴任し、女子バレー部監督に就任。今回、再会した教え子が2年生のとき、チームが九州大会で躍動する時代が来る。

 重原さんが保管している当時の資料によると、「第8回九州ブロック6人制バレーボール中学生男女選手権大会」(九州バレーボール連盟など主催)は、77年8月に福岡市民体育館で開かれた。

 女子の部には8チームが出場、トーナメントで覇を競った。知名女子は、1回戦で京陵(熊本)に2―1で勝ち、準決勝では、川副(佐賀)を2―1で下した。決勝では板櫃(福岡)を2―0のストレートで下し、初出場、初優勝を飾った。

 九州大会には、3年生部員7人、2年生部員8人が参加した。当時の新聞によると、1回戦で知名は「エース・植村邑美枝、中原美樹選手(いずれも3年)らの活躍で勝った」との内容が記されている。植村さんは当時、主将を務めた。

 今回、重原元監督の自宅を訪問したのは、旧姓・西ふきよさん(神奈川)、中みさよさん(神戸)、山内十代美さん(福岡)、西田多紀代さん(知名町)、清水照代さん(神戸)、高司美紀さん(奄美市名瀬)―の6人。63年、64年生まれ。

 主将を務めた西ふきよさんが乾杯の音頭を取り、「先生のおかげでたくましく生きてこれた」と感謝。喜寿を祝福する横断幕を作ってきた中みさよさんは「21年ぶりに先生と再会した。最初は変わったなと思ったが、徐々に昔の先生の面影を思い出した」と笑顔で話した。

 重原さんは「一足早い喜寿の祝いに来てくれありがたい。元気をくれた」と感謝した。

 教え子たちは、よし子夫人にプレゼントを渡し、気軽に会話を交わして当時を懐かしんでいた。