完成は来年7月の予定

完成は来年7月の予定

市民広場と立体駐車場を整備するため解体工事が始まった旧庁舎

旧庁舎跡の市民広場と立体駐車場
当初計画から4カ月遅れ

 奄美市は18日、旧庁舎跡地に整備予定の市民広場と立体駐車場について、来年7月の完成を目指す方針を明らかにした。旧庁舎の解体工事がすでに、始まっており、解体終了後の9月下旬にも広場と立体駐車場の整備に着手する。

 同日行われた市議会全員協議会で市が市議会に説明した。当初計画では、旧庁舎の解体工事を6月までに終了し、7月には市民広場と立体駐車場の整備に着手、来年3月末には完成する予定だった。しかし、庁舎の移転や旧庁舎の備品の整理処分に時間がかかったため、当初計画から約3か月遅れで解体工事に着手することになり、完成時期も4カ月ほど遅れることになった。

 解体工事は9月20日に終了予定で、その後、9月定例市議会の議決を経て9月下旬ごろから市民広場・立体駐車場の整備が始まる予定という。工事期間は10カ月を見込んでおり、来年7月に完成予定。

 市財政課によると、市民広場は庁舎機能との継続性を確保するため、市民窓口のある庁舎2階部分とつながるようにし、広場の下の1階部分に来庁者用の駐車場を整備する。立体駐車場は5階まであり、1階が来庁者用、2~5階が公用車スペースになる予定。来庁者用の駐車場は53台分となる見込みで、従来と比べ、10台分ほど増えるという。

 市は当初、19年度内にすべての工事を終える予定だったが、工期が遅れたことから、来年度までの2カ年事業として実施するよう変更。旧庁舎解体工事の請負費の一部を来年度予算に繰り越すため、庁舎建設事業費13億6千万円のうち6億3600万円を減額する補正案を6月定例市議会に上程した。