大和事業所、6月で廃止方針

大和事業所、6月で廃止方針

廃止の方針が示されたJAあまみ大和事業所

JAあまみ大島事業本部
業務は合同会社ひらとみへ移管

 JAあまみ大島事業本部は、大和村の大和事業所について6月末に廃止する方針を決め村側に意向を伝えていたことが21日、わかった。2018年度から導入された会計処理など、内部統制の観点から現在の1人体制での対応は困難と判断。村は、飼料販売など新たな業務継承を模索した結果、合同会社ひらとみを受け皿に引き継ぎの準備を進める方針を示した。

 事業所廃止は、同村議会の中で報告。4月2日にJA側から村に伝えた。

 理由は、1人体制での会計処理は、コンプライアンスの観点から困難と判断。同事業所のこれまでの収支や利用度なども勘案した上で、6月28日での撤退となった。

 JAによると、1人体制は約4年前から。5年前からは赤字を計上し、減損処理が続いているという。

 7月からは、合同会社ひらとみが業務を受け継ぎ、肥料や農薬、農業機械や生産資材の販売業務を開始。体制が整うまでは同村産業振興課がサポートし、共済などの金融面は、取り次ぎはなくなるが、従来通りJAあまみの窓口で受け付けていく。

 5月15日と6月19日には、JA主催の住民説明会を実施。同村は、来週中にも説明会を再度開く意向を示している。

 村は引き続き、JAとの打ち合わせを継続するとしており、「農家の皆さまが困らないような対策を第一に進めたい。最初から100%はできないが、意見・要望を聞きながら対応していきたい」と方針を示した。

 なおJAあまみによると、同住用事業所に対しても同様の方針を伝えており、協議を進めているという。