JAあまみ総代会

2019年度事業計画など9議案を承認したJAあまみ第13回通常総代会

事業利益減益の2億2千万円
台風で農産物減収 強い農業基盤づくり推進

 JAあまみ(山口利光組合長、正組合員1万262人、准組合員7982人)の第13回通常総代会が25日、龍郷町浦のりゅうゆう館であった。19年度事業計画案など9議案を承認。18年度事業利益は2億2105万2千円(前年度比33・3%減)と減益だった。当期剰余金は2億866万9千円。単体自己資本比率は12・9%(同0・51ポイント減)。また新たに中期3カ年計画を決定し、強い農業基盤づくりの推進などに取り組む。質疑では役員報酬額の公表や、引き下げなどの意見があった。

 18年度の販売事業は、畜産の管内子牛相場は価格平均で70万6744円(前年71万1104円)と好調な相場を維持。販売額は18年度計画に対し、達成率106・1%の105億8150万9千円で、3年連続で100億円を突破した。

 サトウキビ、タンカン、パパイア、ゴマなどが台風の影響で大幅減。バレイショは価格低迷の影響が出た。販売実績は▽サトウキビ=18億5635万9千円(達成率76・3%)▽果樹=6717万円(同67・4%)▽野菜=34億9214万円(同84・4%)―などとなった。

 購買事業の生産資材(農薬・肥料など)では、実績63億2071万8千円(前年度比1・5ポイント増)。計画比105%の達成率だった。
 農業生産の拡大、農業者の所得増大などの達成に向け中期3カ年(19~21年度)計画を承認し、農業経営支援・生活支援など組合員サービスの維持・向上を図り、地域の活性化に寄与する。

 理事の報酬を総額4780万円、監事の報酬を総額1360万円以内とする議案を審議して承認。質疑応答では、役員報酬について組合長、常勤理事などの報酬額の公表と引き下げを求める要望が出された。山口組合長は、「理事の報酬は県内の13JAの中で、上から10番目の水準で県平均よりも低い。役職ごとの報酬額の公表は、個人情報の関連もありできない。総額公表にご理解いただきたい」と答えた。

 その他、規約の一部変更について徳之島事業本部では役員候補者を選挙で決定していることから、「差別しているのでないか。選挙する規約を削除すべきでは」など求める意見も出された。