関東奄美群島36年丑寅会

伸びやかに祝いの唄を熱唱する、森田美咲さんに大きな拍手が送られた

恒例の笑顔が集った仲間たち

東京での島の絆を笑顔で奄美に伝えるメンバーら

島への貢献など語り合う
あまみエフエムの同時中継も

 【東京】関東奄美群島36年丑寅会(盛田弘国会長)はこのほど、品川区の(公財)「日本民謡協会」で、第5回懇親会を開いた。会場には、集落や校区の枠を越えて約120人が参加。旧友との再会に笑顔を交わし、初めて「同級生」としての絆も作った人も。余興も堪能しながら島への貢献なども語り合っていた。

 「36年丑寅会」は1961年度、丑年・寅年生まれの奄美群島の小中学校出身者によるもの。「親睦、誇り、報恩」の横断幕が張られた会場には、開始時間を待ちきれない人も出るほどの熱気が漂う中、徳之島町出身の盛田さんが開会宣言。Team「奄美自身」メンバーの伊東さおりさんによる、ふるさと納税の呼び掛けなどの後、東京奄美会前青年部長・高田秀輝さんの乾杯で友情を交わす時間がスタートした。

 同じ時代を生きてきた笑顔を、泰良宗男さんによる恒例の全体写真に残した後は、余興へ。唄者・森田美咲さんのシマ唄が始まると、じっと耳を傾ける人や一緒に口ずさむなど、それぞれ島の風景を思い描いていたようだった。

 続いて盛田さん、宝久雄さん、牧秋雄さん、杉原綾子さんが、あまみエフエムの同時中継に出演。電波を通じて友情が伝えられた。ほかに、クレイジーサウンズのライブ、闘牛DVDの上映などで盛り上がった会場は、再登場の森田さんのワイド節・六調で締めくくられた。なお、同会は5年連続で「エコ島貢献で本寄贈」を行っており、「今年は、与路小中学校と休校中の瀬戸内町俵中学校使用の『島の図書』に寄贈しました」(盛田さん)そうで、与路小中学校には「丑寅文庫」がある。