宇検村と東北福祉大包括連携協定を締結

包括連携協定を結んだ宇検村・元山村長(左)と東北福祉大の草間特任教授

最新の知見活用
地域活性化や人材育成へ

 宇検村と学校法人東北福祉大学(宮城県仙台市)は10日、包括連携協定を調印した。11日、宇検村役場会議室で、同協定の披露会があり、元山公知村長と同大の社会貢献・地域連携センター事務局長の草間吉夫特任教授らが出席。同村の豊かな自然環境、文化などと同大の研究成果など最新の知見を生かし、連携して地域活性化や人材の育成が図られる。

 元山村長は「これまで学生が村に合宿に来たり、同大との縁で七ヶ宿町との友好都市が実現した。協定で連携しさらに交流を深め、福祉分野の人材育成など進んでいけば」とあいさつ。草間特任教授は大谷哲夫学長のあいさつ文を代読し、「宇検村との交流は15年前にさかのぼる。その後も交流が継続し、協定を締結できるのは名誉なこと。村の地域活性化に貢献できるよう取り組んでいきたい」と話した。

 同大が県外の自治体と結ぶ包括連携協定は、今回で4件目。同村にとって初となる大学との協定で、同大には協定を締結する最南端の自治体になるという。

 協定で連携協力する事項は、▽地域の発展に関すること▽大学および地域の人材育成に関すること▽学術・学際に関すること―など。具体的な事業については、これから協議を重ね包括的に進めていく予定とした。

 草間特任教授は、「これまでの交流で学生が、宇検村の海や山などの美しい自然を体験し合宿することで、異文化を体験し多様性を学べる良い機会になっている」と利点を強調。元山村長は「保育士課程の学生がゼミで来ていて、協定で村内の保育所実習で単位取得ができるようになれば就職につながるのでないかと期待している」と話した。