役勝川でリュウキュウアユ観察会

役勝川でリュウキュウアユ観察会

水中をのぞき込みリュウキュウアユを探す児童ら

住用小と戸口小の児童
生息数減少も数匹確認

奄美市の住用小学校(久永浩幸校長)と龍郷町の戸口小学校(高司聖保美校長)の児童らが13日、住用小学校近くの役勝川でリュウキュウアユの観察会を行った。児童らは水中眼鏡をかけ、腹ばいになった状態で水中を観察、懸命にリュウキュウアユを探していた。

2校が一緒に観察会を行うのは初めて。住用小の1~6年生12人と、戸口小の5年生11人が参加。リュウキュウアユの調査や保護活動などに取り組んでいる県環境技術協会水生生物グループ長の米沢俊彦さんから、役勝川に生息する生き物などについて説明を受けた、、リュウキュウアユが生息する同川に入った。

米沢さんによると、「奄美大島に生息するリュウキュウアユは、過去30年近いなかで、最低レベルまで減少している」と言い、児童らもなかなか見つけることができなかった。

それでも、子どもたちは「あっ、魚が泳いでいる」、「エビがいた」など、水中をのぞき込んで大はしゃぎ。戸口小5年、赤塚啓一郎君(11)は「いっぱい魚がいた。少し寒かったけど、とても楽しかった。戸口川でもリュウキュウアユを探してみたい」と笑顔で話した。

毎年、観察会でリュウキュウアユを見つけている住用小6年、知花幸天裕君(11)は「いつもより少なかったけど、2、3匹は見つけられた。リュウキュウアユがもっと増えるように、きれいな川を守っていきたい」と話した。

川に下りる入口や河川敷は、奄美市の建設会社赤穂産業㈱が伐採、児童らの活動を支援した。住用小の久永校長は「地域全体でリュウキュウアユの保護活動に取り組むことで、子どもたちの環境教育にもつながっている」と感謝した。