奄美大島でも部分月食観測

西さん撮影
小雨の中、雲間に出現

 17日早朝、南西の空に部分月食が確認された。奄美大島は雲が多く、時おり小雨も降る天候だったが、雲間で満月の状態から欠けていく様子が観測された。奄美市名瀬の西康範さんは、大和村で同日の午前4時38分ごろの満月から同5時26分の部分食までを撮影した。

 国立天文台によると、地球や月は太陽の光を反射して輝く天体。地球や月にも太陽の光による影があり、地球の影の中を月が通過することによって月が暗くなったり、欠けたように見える現象が「月食」と呼ばれるもの。今回の部分月食は南西諸島、九州地方、四国地方(東部のごく一部除く)、中国地方(東部を除く)で観測可能で、天候が良ければ欠けた状態のまま西の空に沈む「月入帯食=げつにゅうたいしょく=」という現象も見ることができたという。

 西さんは昨年7月の皆既月食に続いて撮影に成功。「雲が多く小雨も降ったりしていたが、流れる雲間から月食を観測できた。月入帯食を撮りたかったが午前5時26分に撮影できたのが最後で、それから雲に阻まれながら山の稜線に入った」と振り返った。

 次に国内で月食が観測できるのは、2021年5月26日の皆既月食になるという。