奄美市健康増進計画

奄美市健康増進計画

「健康あまみ21」策定に向け各委員が委嘱され合同研修会で健康長寿に関する意見を交わした

男性平均寿命 県内ワースト1
第二次計画に向け意見交換 委員36人委嘱し合同研修会

 奄美市健康増進課は29日、同市名瀬の奄美文化センターで2019年度市健康増進計画「健康あまみ21」委員委嘱状交付式および合同研修会を開いた。第二次計画の策定に関わる委員36人を委嘱。職員から市の健康面の現状の説明を受け、グループに分かれ意見を交わした。同計画はアンケート調査を経て、作業部会や策定委員会で検討され19年度内に市長に答申予定。

 同計画は09年度に健康増進法に基づく市の健康増進計画として策定。計画期間は10~19年の10年間とし、今年度で期間が終わることから内容を見直して第二次計画を策定することになったという。

 医療や保健関係者などから、策定委員13人、ワーキンググループの母子部会9人、同成人部会14人を委嘱。東美佐夫副市長から、各委員の代表に委嘱状が手渡された。

 合同研修会では、同計画の目的や計画策定スケジュールを説明。「8~9月にかけアンケート調査の集計や分析を実施。ワーキンググループが3回検討会を開いて骨子案をまとめ、策定委員会が骨子案を検討。パブリックコメント(意見公募)を反映させた最終計画案を確認し、策定委員長から市長に計画を答申する」。

 また同課から奄美市の高齢者保健や母子保健、栄養・食生活の現状をスライド資料で解説。▽奄美市の高齢化率は、30・9%(19年6月末現在)▽男性の平均寿命は78・4歳で県内ワースト1位▽要因として飲酒量や塩分摂取量が多く、運動不足で間食が多い点が挙げられる―という内容。

 休憩をはさんで、参加者は6グループに分かれ健康長寿に関したテーマで問題点や自分たちにできることなどを洗い出す作業を実施。各自が市の現状を聞いて感じた問題点や、それを改善するためにできることなどを付せん紙に書き出し、模造紙に張り付けグループ内で討議し意見をまとめた。

 まとめた意見を他のグループの前で掲げて発表。「忙しいため食事を3食取れていない」「若い人の関心が少ない」「運動習慣がない」などの問題が指摘され、若年層に対する健康教育や意識改革、企業での出前講座、育児相談の充実などの意見が出された。