奄美舟こぎ協会 体験&教室

奄美舟こぎ協会 体験&教室

舟こぎ体験&教室があり、子ども達などが笑顔で体験する姿が見られた

協調の大切さも解説
帰省客、子ども達の利用多く
奄美まつり前にレクチャー

 奄美舟こぎ協会(安田壮平会長)は28日、奄美市名瀬の名瀬港佐大熊地区で「舟こぎ体験&教室」を開いた。奄美まつりの舟こぎ大会に向けた練習が行われるにぎやかな場所での開催となり、帰省客や、子どもたちから人気を博した。

 体験教は、同協会が「島の文化の継承のために」と、毎年行っているもの。今年は同市に協力を仰ぎ、目立ちやすく練習中の人が多く訪れる奄美まつりの舟こぎ大会会場で初開催。また大島高校から生徒10人がボランティアとして駆けつけ、体験客と共に乗船し手伝った。

 レクチャーは同協会理事長の実和則さん(49)が担当。櫂=かい=の持ち方や舟のこぎ方といった技術面だけでなく、協調の大切さなども解説。一緒に船に乗り込み教えた。友人と共に体験に来た朝日小4年の宮田恭輔くん(9)は「乗るのは初めて。難しくて、とても疲れたが3回乗った。機会があればまた乗りたい」と話した。

 20人以上が体験したということで、実さんは「興味を持っている人は多く、喜んでもらえた。伝統文化として子ども達に伝え、転勤族の皆さんにも知ってもらうため、今後も毎年行わなければいけないと実感した」と語った。