今年度「いせん寺子屋」開講

今年度「いせん寺子屋」講座が開講。第1弾講師に作家と編集者=27日、伊仙町

2月まで10回シリーズ
伊仙町 町外受講も可

 【徳之島】徳之島島内の児童生徒などを対象にした地元学・キャリア教育・入試対策―の2019年度「いせん寺子屋」(伊仙町教育委員会主催)の第1弾が27、28の両日、犬田布中学校を会場にあり開講。作家の八木圭一さんと編集者の伊藤亮さん(集英社)が「プロの作家・編集者が直接教える読書感想文の書き方のコツ」をテーマに講義した。

 「いせん寺子屋」講座は、合計特殊出生率日本一の町で育った元気な子らが、その能力と可能性をさらに伸ばし、将来的に徳之島・日本・世界で活躍できる人材に―と16年度からスタート。4年目の今年度は、町農業支援センター(伊仙)を主会場に来年2月まで、▽科学2回▽プログラミング▽英語▽自然2回▽キャリアデザイン▽スポーツ▽文学・アートの各分野で計10シリーズを計画。町内外の大人たちにも開放(無料)する。

 第1弾の講師に招へいした作家八木さんは、『一千兆円の身代金』(第12回「このミステリーがすごい!」大賞、テレビドラマ化)のデビュー著作のほか、『手がかりは一皿の中に』シリーズや『北海道オーロラ町の事件簿』などがある。19日発売の最新作『手がかりは一皿の中に(シリーズ2)』(集英社)には〝伊仙町未来創生課〟も登場する。

 開講1日目は島内の小中学生を中心に約35人が受講した。八木さんは、面白そうな本を選ぶポイントに「好きな人、尊敬する人に尋ねる。心が動いた箇所には付箋=せん=を」。感想文は「素晴らしい内容を書く必要はない。自分が読んだことによって何が変わりそうか。自分が書いた文章も音読してみる。なぜ面白くないのかも考え、自分だったら、という書き方も必要。飾らない、正直な言葉で…」ともアドバイスしていた。

 各シリーズの問い合わせ受講申し込みは伊仙町教委(社会教育課、電話0997―86―4653)。