笠利町とみなかみ町(群馬)児童ら交流

バナナボートの一種に乗り、満面の笑顔でスリルを楽しむ子ども達

「文化の違い学びたい」
奄美の海初体験 マリンレジャー満喫

 奄美市笠利町では1日から、小学校5・6年生を対象とした、群馬県みなかみ町との「青少年地域間交流事業」が行われている。みなかみ町から訪れた16人の児童らは、2日、南国・奄美の海を初体験。バナナボートやシュノーケリングなどのアクティビティを満喫した。

 同事業は旧笠利町時代の2000年度から始まり、今年で19回目。自然・生活環境が異なる地域での体験活動や文化交流を通じ、相互の町の発展を担う青少年を育成する目的を持つ。これまでに両町合わせ500人以上の児童が参加している。冬には笠利町の児童らがみなかみ町を訪れ、スキーなどを行っている。

 交流2日目となった2日には、同市笠利町の赤木名地区でマリンスポーツを体験。笠利町の児童も16人参加し親交を深めた。シュノーケリングの基本技術を教わり、サンゴや魚を探したほか、スリルあるバナナボートなどに乗船。海に顔をつけ、「しょっぱい!」などとはしゃぐ子らの姿も見られた。

 バナナボートに乗船した新治小6年の見城光祐くん(11)は「むし暑いけど、海がすごくきれい。バナナボートは少し怖かったが、面白かった。奄美とみなかみの文化の違いを知っていきたい」と話した。

 引率したみなかみ町の田村義和教育長は「同じ日本の中でも気候や生活が全く違う。そんな中でも同世代の子ども達と交流を深め、楽しみ学びながらたくましく育ってほしい」と思いを寄せた。