パレードでフィナーレ飾る

パレードでフィナーレ飾る

そろいの浴衣姿で踊りを披露、奄美まつりのフィナーレを飾ったパレード
躍動感あふれるパフォーマンスで見物客を楽しませたハブ隊

 

パレード名物の「奄美市役所ハブ隊」。大蛇2匹がとぐろを巻き、周囲からは水がかけられた

 

奄美まつり、28団体2千人練り歩く
沿道には大勢の見物客で熱気

奄美市の第56回「奄美まつり」は最終日の4日、中心市街地でパレードが行われた。28団体、約2千人が参加、支庁通り、本町通り、屋仁川通りなどを演奏や踊りを披露しながら練り歩き、4日間の祭りのフィナーレを飾った。沿道には大勢の見物客が詰めかけ、にぎわった。

パレードは2部構成で、第1部の楽隊やみこしなどが午後4時にスタートした。同市の若手職員によるハブ隊は、「2匹」の巨大ハブを操り、道路上を縦横無尽に動き回った。見物していた子どもたちをとぐろの内側に巻いて囲うとバケツで水をかけるパフォーマンスで観客らを楽しませた。

その後も趣向をこらした団体がみこしや演奏などを披露、伊津部小のさざ波バンドや名瀬小吹奏楽部の児童らも息の合った演奏で観客を魅了。オープンカーに乗った紬美人の3人も美しい大島紬姿で花を添えた。

第2部では、名瀬郵便局前の特設ステージで若手唄者たちが、シマ唄を生演奏、生唄で披露。事業所や各種団体など昨年より1団体多い18団体が、そろいの法被や浴衣姿で、「ほこらしゃ」などのシマ唄に合わせ、踊りながら行進した。

沿道には、帰省客や観光客の姿もあった。福岡市から訪れた松本由里子さん(34)は、「シマ唄でパレードするのが奄美らしくてとても素敵だった。ハブ隊もとても躍動感があってすごかった」と奄美の夏を満喫していた。

4日間の祭り期間、花火大会で雨が降るなどしたが、そのほかのイベントは天候にも恵まれ予定通り行われた今年の「奄美まつり」。最後は、見物客も交えた踊りの輪が沿道に広がり、盛大なフィナーレを迎えた。