天城町で高校レスリング強豪が合同合宿

天城町で高校レスリング強豪が合同合宿

合同合宿へのスタミナ補給に特産品を贈って激励した(右、文田韮崎工業監督)=4日、天城町
徳之島レスリングクラブの少年少女らとの交流も=4日

韮崎工業&樟南 特産品で激励、セレモニー

【徳之島】全国高校レスリングの強豪、山梨県立韮崎(にらさき)工業高校レスリング部(文田敏郎監督)と鹿児島市の樟南高校レスリング部(宮田勇樹監督)の両スタッフ・部員ら総勢42人が、3日から天城町に合同合宿入り。同町などは4日、練習拠点の同町B&G海洋センター体育館で歓迎セレモニーを行い、スタミナ源の特産品などを贈って励ました。

実業団陸上や社会人・大学野球部の冬期合宿地となっている天城町。2018年度は〝通年型〟への拡大も視野にレスリング専用マット一式(約280万円)も配備。そして、父親が同町兼久出身の韮崎工業の文田監督(57)と、自らが同町平土野生まれで天城中出身の樟南・宮田監督(35)に対し、OBら関係者の打診協力も得て合宿誘致していた。

全国高校総体(熊本)出場に併せて定期船で足を延ばした韮崎工業が16人、樟南は徳之島出身部員5人も交え26人。与名間海浜公園のバンガローを合同宿舎に、町B&G体育センターでの合同練習で汗を流している。7日まで。

歓迎セレモニーで森田弘光町長は、高橋尚子やヤンキース田中将大投手、元WBC世界フライ級王者内藤大助ら合宿経験者と、地元与名間出身でアトランタ五輪レスリング第8位の西見健吉選手(陸上自衛隊)らの存在も紹介。「この夏休みにしっかりと練習をして、次の試合でベストプレーを」と激励。

徳之島観光連盟の重田勝也会長も「徳之島の風土・食・島民性にふれてモチベーションを高めて」とエール。町側が「山猪(やましし)工房あまぎ」のイノシシ精肉10㌔、観光連盟が黒糖、町体協がスポーツドリンクをそれぞれ贈った。

文田監督は「歓迎の横断幕にも感激した。暑さは尋常ではないが、この素晴らしい自然も満喫して帰りたい」。宮田監督は「しっかりと体力づくりをして来週のグレコローマン大会(大阪)に臨みたい。ここでは特に心身ともに鍛えられる。試合では心が大切になる」と話した。

ちなみに、文田監督の長男・文田健一郎選手(23)=現在グレコローマン60㌔級=は、18年以降はペトロフ国際大会をはじめU‐23世界選手権、全日本選手権、19年全日本選抜選手権なども制覇。東京五輪同級代表の最有力選手と目されている。