世界自然遺産登録へ取組を

城内副大臣に提案事項を手渡す三反園県知事と外薗会長

県開発促進協 20年度予算編成で要請

 【東京】県開発促進協議会(会長・外薗勝蔵県議会議長)と県(三反園訓県知事)は8日、中央省庁で2020年度の予算編成等において重点25項目の提案事項を要請した。奄美関係では、世界自然遺産登録について環境省の城内実副大臣に要請。城内副大臣は「注視している。地元の協力と県・国と連携してやっていく」と応じた。

 奄美の世界自然遺産登録については①来年夏の確実な世界自然遺産登録に向けて、必要な取り組みを講じる②世界遺産としての価値の維持を図るための希少野生生物保護対策やマングース等の外来種対策等の必要な取り組みを進めるとともに、国立公園の適正利用の推進等管理の充実を図る。ノネコの捕獲など③世界遺産センターについて、世界遺産の拠点にふさわしい機能と規模を有する施設を奄美大島と徳之島に整備するとともに、施設の運営管理について十分な予算を確保すること―などを要請した。

 総務省、内閣府、環境省など関係省庁に要請活動後、三反園知事は世界自然遺産登録について「国と一体となって取り組む確認ができた。秋の現地調査までに万全を期して120%完璧にしっかり取り組んで、来年度に登録できるようにしたい」と語り、要請活動に対しても「手ごたえ十分」とした。

 また、初の要請活動を行った外薗会長は「
25項目の多くの提案に何人も会ってもらえて実りある要望活動ができた」と話した。

 このほか奄美群島振興開発事業の推進を要請した。