ピーチが成田線、関西線を就航

ピーチが成田線、関西線を就航

奄美線の就航で協力して奄美振興に取り組むと語ったピーチの井上CEO(右)と三反園知事(左)

井上CEO「奄美訪れるムーブメントを」
三反園知事「誘客促進に一致結束」

 【鹿児島】格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(井上慎一・代表取締役CEO)は成田―奄美線を10月1日から、関西―奄美戦を12月26日から、いずれも1日1往復2便を就航する。21日は鹿児島市の県庁で同社の井上CEOと三反園訓県知事が共同会見。井上CEOは「国内、世界各地から多くの人が奄美を訪れるムーブメントを起こしたい」と抱負。三反園知事は「誘客促進に一致結束して取り組みたい」と互いに協力して奄美の発展に取り組む決意を述べた。

 これまで関西線は今年5月6日まで、成田線は8月31日まで、同じLCCのバニラ・エアが運営していた。今年10月にピーチがバニラを経営統合することに伴い、同路線を引き継ぐ。運賃は関西線が片道4790円、成田線が5890円からの提供になる。

 ピーチは関西空港を拠点に国内線、国際線をそれぞれ17路線就航しており、今回の奄美線の就航で「乗り継ぎで奄美を訪れる訪日外国人を誘致して、奄美群島にインバウンド効果をもたらしたい」と井上CEO。①観光資源開発②来島促進③経済貢献の三つを柱に、県や外部の協力企業と連携し奄美の振興を目指す。これまで関西からの奄美着は午前中だったが、今回のバニラは午後4時5分着。成田線は4時35分着。井上CEOは「夕方の到着であれば日帰りでなく泊まらざるを得ない。こういったところにも奄美群島を全力で応援したい我々の意気込みを感じてもらえれば」と話していた。県は奄美群島振興交付金を活用し、閑散期の運賃支援などを実施する。