和泊町シルバー人材センター 会員確保へ

和泊町シルバー人材センター 会員確保へ

剪定作業に汗を流す会員ら=和泊町研修センター=
JAC職員(中央)から清掃業務の説明を受ける女性会員たち=和泊町、沖永良部空港=

技能講習でレベルアップ
9月から業務開始へ JAC機内清掃業務も

【沖永良部】和泊町シルバー人材センター(平山和仁理事長 会員数235人)は22日、剪定技能講習会とJAC機内清掃研修会を開いた。参加者は、新たな技術を身につけようと真剣な表情で実技講習に臨んだ。

研修会は、会員の高齢化に伴う世代交代や新たな就労機会の創出が目的。同センターによると、近年、個人屋敷内の庭木の剪定・伐採や公園の維持管理業務の依頼数が増えているという。

同町研修センターであった剪定技能講習会には、60代の会員18人が参加。講師は同町在住で2級造園技能士の資格を持つ、伊集院侃さん(80)が務めた。

伊集院さんは「重なり合っている枝は切る」「太い枝は、深く切ってもすぐに伸びてくる」などとアドバイス。このほか、脚立や剪定ハサミの使い方も詳しく説明した。

JAC機内清掃業務は、客室乗務員の業務負担の軽減のために同社から依頼された案件で、到着した機内の座席周りの清掃や通路のゴミ除去などをシルバー人材センターの会員で行う。9月から業務開始予定。

研修会は沖永良部空港で実施され、女性会員5人が集まった。作業内容の確認後、到着したATR機(座席数48)の機内で作業を体験した。

東郷和子さん(74)は「短い時間で手際よくできるか心配だけど、頑張りたい」と話した。

平山理事長は「高齢者の生きがいを追求しながら、会員が持っている知識や経験を生かせるよう就業の機会を広げていきたい」と語った。