カリブ3カ国 代表者ら沖永良部島訪れる

シンポジウムに参加したカリブ3カ国の代表者らと南3町の首長ら=知名町フローラル館=

演奏に合わせて舞台上でボディーパーカッションを披露する地元の子ども達とカリブ3ヵ国の代表者たち=知名町フローラル館=

東京五輪・パラリンピック
ホストタウンの南3町と交流

 【沖永良部】和泊町、知名町、与論町の3町が26日、2020東京五輪・パラリンピックに参加するカリブ3カ国の代表者らと沖永良部島で交流した。知名町のフローラル館に集まった参加者は、お互いの文化や歴史、音楽を紹介し合いながら親交を深めた。

 和泊町はドミニカ国、知名町はグレナダ、与論町はアンティグア・バーブーダのホストタウンとなっている。

 ホストタウン歓迎シンポジウムでは、カリブ3カ国の代表者と南3町の首長のほか、地元の子ども達も参加した。

 内閣官房東京五輪・パラリンピック推進本部の林俊宏参事官補佐は「東京五輪・パラリンピックまで1年を切った。大会を単なるスポーツイベントではなく、文化交流にまでつなげていきたい」とあいさつ。

 各国のプレゼンテーションでは、それぞれの国の位置や食文化、スポーツ環境などを紹介。グレナダのノエルさんは「沖永良部と同じようにサトウキビを栽培していて、それでラム酒を作っている」と説明した。

 同日夜は歓迎セレモニーを開催。オープニングで、沖永良部と与論の子ども達が、ボディーパーカッションでリズムパフォーマンスを披露。両島による特別バンドが演奏を担当し、ボーカルの川畑アキラさん(与論町出身)の歌声に合わせ、参加者も手をたたいたり、舞台で一緒に踊ったりして楽しんだ。

 与論町の山元宗町長は「カリブの国と私たち三つの町が一緒に友好を深められるうれしい時間となった。各国の選手が活躍するよう盛り上げていきたい」と話した。

 ドミニカ国のウッディ・ローレンスさんは「沖永良部にいられることが夢みたい。これを機会に、町の人と一緒に何かできれば。オリンピックには4~5人の選手が出場する予定なので、ぜひ応援してほしい」と語った。