文化センター大幅改修へ

文化センター大幅改修へ
トイレ洋式化や外壁塗装
今月から来年3月にかけ

 奄美市は今年度、同市名瀬の奄美文化センターの大改修工事を行う。奄美群島成長戦略推進交付金約4億4千万円を活用、塩害などで老朽化が著しい外壁の改修や和式トイレを洋式に改修する工事などを行う。今月中にも一部工事が開始される予定で、来年3月までに改修を終える計画。工事期間中もホールや会議室などは利用できる。

 市教委生涯学習課によると、改修工事は奄振交付金の防災関連施設整備事業として実施。塩害によるさびなどが目立ってきた外壁塗装改修のほか、ガラス張りの外壁外枠のシーリング部分も取り替える。空調、発電設備、エレベーターなども改修。トイレは、現在48基ある和式トイレのうち44基を洋式化する。同センターのトイレは全部で63基あり、うち59基が洋式になる。照明もすべてLEDに切り替える。

 同センターは1987年3月の完成から約32年が経過、施設の老朽化などが目立ち始めてきた。これまでも、一部改修工事や修繕などは行われてきたが、施設全体での大幅改修が行われるのは初めて。要田憲雄教育長は「工事期間中は一部利用者に不自由をかけることになるが、来年4月には施設も新しくなり、利便性も高くなる。多くの市民に親しまれ、利用される施設になるよう努めたい」と話した。