報道陣に撮影公開へ

報道陣に撮影公開へ

奄美駐屯地での日米訓練の様子(16日午前10時半撮影)

奄美駐屯地日米訓練 20日午後を予定

 奄美市名瀬大熊の奄美駐屯地内で行われている陸上自衛隊と米陸軍の合同実働訓練「オリエント・シールド(東洋の盾)19」で、保全上問題のない場面に限定して報道公開することが18日までに分かった。陸自西部方面総監部広報室によると、駐屯地警備の調整(屋内)や装備品の防護要領研修の撮影が中心。公開日は20日午後を予定している。

 合同訓練は先月26日から始まり、奄美大島のほか熊本県や北海道の訓練地で実施。期間は9月23日まで。

 奄美では同駐屯地に配備された中距離地対空誘導ミサイルの運用部隊約30人と米陸軍側約30人が参加。16日は準備のため米軍ヘリコプターで米隊員が来島したのを皮切りに、17日から訓練がスタート。車両警備やヘリポートを活用した人員移動などが展開中だ。

 訓練は非公開。開始前に県政記者クラブと大島支庁記者クラブが陸自側に公開取材を申し入れたが、「部隊保全や手の内を明かすことからも公開できない」と回答していた。

 今回の対応について同広報室は米陸軍隊員が実際に来島したことや、米軍との協議などと合わせ「撮影主体、保全上問題ない場面での報道対応を決定した」と経緯を説明した。