「アマミクサアジサイ」開花

奄美大島の固有種「アマミクサアジサイ」が島内北部の山道で開花(西康範さん撮影)

絶滅危惧種 開発行為で生息域減少

奄美大島の山中で奄美の固有種で環境省レッドデータブックの絶滅危惧ⅠB類にリストアップされている「アマミクサアジサイ」(ユキノシタ科)が開花している。奄美市名瀬の西康範さんが19日、奄美大島北部の山道で撮影した。

『奄美の絶滅危惧植物』(山下弘さん著)によると、花期は主に8月。渓流沿いの岩場や湿った崖地に生える多年生草本。高さは30~60㌢。葉は互生、長楕円状披針形、長さ10~18㌢。円錐花序は頂生し、多くの花をつける。花弁は淡紅色または白色で、長さ約3㍉。道路整備や河川開発、森林伐採で生息域が狭まっているとされる。