高齢者向け音読教室

高齢者向け音読教室

書籍やテキストの内容を音読する参加者

奄美図書館 古典や童謡を声に出す

文章を声に出して読み上げる、シニア層を対象にした音読会が20日、奄美市名瀬の県立奄美図書館(有村真由美館長)であった。古典や物語を語りかけるように朗読した参加者からは「脳の活性化につながりそう」と好評だ。

大島地区のシニア向けサービスを初めて企画。健康と仲間づくりにつなげてもらおうと、65歳以上を対象にした「心も体もイキイキ!音読教室」と銘打った。

この日は奄美大島島内から参加。図書館側が書籍やテキストを用意し、世界各国の言語でのあいさつ(サンキュー、メルシーなど)や童謡の一節、枕草子序段「春はあけぼの…」などを全員で声に出した。

龍郷町の西田正和さん(72)は「音読は学校の授業以来でとても新鮮。同世代の参加があり楽しい」と笑顔を見せた。

有村館長は音読について「自分の声を通して、文章を心と頭を響かせる健康的な作業が長所」と強調。素材が豊富な図書館での利用を呼び掛けた。

12月まで毎月第3金曜日午前に開講。入場無料で参加者募集中。

問い合わせは電話0997―52―0244。