宇検村・子ども会創作活動

宇検村・子ども会創作活動

親子づれなどが自作のエビ網を使いタンガ獲りを楽しんだ(河内川)

湯湾岳から流れる清流で親子などタンガ獲り

宇検村子ども会育成連絡協議会(保池穂好会長)は28日、同村湯湾の村生涯学習センター元気の出る館などで2019年度地区子ども会創作活動大会「エビ網を作ってタンガを獲ろう!」を開いた。親子などが参加し工作や、清流の中でタンガ(テナガエビ)獲りを楽しみ交流を深めた。

同大会は、物を作る楽しさと完成するまでの工程を理解することの大切さを学び、自然体験を通して奄美の自然のすばらしさを感じ危機管理能力を身に付ける目的。今回はエビ網工作を体験し、湯湾岳から流れる清流・河内川に移動して自作の網でタンガ獲りに挑戦した。

参加者は元気の出る館ホールで受付を済ませ、同村教育委員会の植田稔事務局長から説明を受けてエビ網を作成。子どもたちは青年団や保護者の手伝いを受けながら長さ約1・8㍍に切られた竹の棒に、エビ網をつけて針金で縛って固定して完成させた。

道具を用意してマイクロバスや車に乗り込んで、石良集落の河内川の河川敷に移動。現地では危険箇所の確認と、安全のためライフジャケットを装着して川に入りタンガを探した。

タンガ獲りは米ぬかを餌にすることが多いが、今回はそうめんを使用。そうめんは米ぬかと違い、流れにくく水中の石などにひっかかることでタンガをおびき寄せるという。

子どもたちは流れに気をつけながら、そうめんをタンガの居そうな場所に投げ入れて待機。餌に集まったタンガを次々とエビ網で捕獲し、水を入れたナイロン袋に入れて回収した。

参加者は50分ほどタンガ獲りを楽しみ、川から上がり捕獲数を集計係に申告。タンガ獲りを初めてした子どももいる中、最高で9匹捕獲した熟練者も。

田検小4年の平結愛さん(9)は5匹捕まえ「エビ網は祖父が作ったものを、普段使っている。初めてエビ網を作り、獲ることができ良かった」と話した。