関東天城町会総会懇親会

任期を振り返り、にこやかにあいさつする岡村勇会長


解説する岡村隆博さんは長く教育現場で活躍した。岡村勇会長は弟


ステージを華やかに飾った女性部たち

多数が参加しにぎわう
新会長に里村氏を選出

 【東京】関東天城町会(岡村勇会長)はこのほど、品川区総合区民会館きゅりあんで2019年度第63回総会・懇親会を開いた。約230人が参加し、盛況を呈した。第二部では「島口」に関する講演会も行われた。また役員の改選に伴い、新会長には里村哲正さんが選出された。幹事長は新井田勝さんが引き続き務める。

 新井田幹事長の軽妙な司会で始まった第一部の総会は、郷土遙拝、徳之島小唄斉唱でスタート。続いてあいさつに立った岡村勇会長は、「結いの心と、敬老・長幼の序の精神を継承し育み、郷里との連携を密にし、その発展に寄与しようと会員、役員に支えられ取り組んできた」と2年間を笑顔で振り返り、大きな拍手を浴びていた。

 会務報告などの議事の後、来賓を代表して森田弘光天城町町長、東京奄美会・大江修造会長らがあいさつ。来賓には、里見隆治参院議員、中央大学大学院客員教授の稲村公望さんの姿もあった。

 第二部は、「岡村隆博先生・島口あれこれ」と題した講演会。方言を研究することになった経緯などが語られ、島ごとに方言の違いを硬い発音、柔らかい発音で紹介。また母音の特徴などを解説すると、あちこちでうなずく姿が見られた。徳之島の中でも微妙にアクセントが異なることを示しながら、「われわれの懐かしい島口は、滅びゆく言語である。いま持っている言葉を書き残してもらいたい」と締めくくり、盛んな拍手を浴びていた。

 第三部は懇親会。森田美咲さんによる祝い歌でにぎやかに開幕。詩吟、歌謡と続き、女性部(きゅらむん会)が艶やかにステージで舞踊を披露した。ほかに、久永さとみさん、瀬戸内三郎さんも熱唱、甘味けんじさんも坊主漫談で沸かせた。会場は大盛り上がりとなり、総踊り、ワイド節、六調でお開きとなった。