サシバの渡り観察会

宇検村宇検の漁港広場でサシバを観察する参加者


観察会参加者の上空を舞うサシバ

14日まで宇検村宇検で

 「サシバ愛護会関西~奄美ネットワーク」(与名正三代表)主催の「越冬地奄美大島宇検村で観るサシバの渡り」観察会が12日から宇検村宇検集落の漁港広場で始まった。観察時間は午前9時から午後3時まで。14日まで3日間にわたり同時刻に開催される。申し込み不要。参加無料。

 初日午前中は、宇検集落民、奄美市名瀬から訪れた参加者ら10数人が観察。遠くの山の頂上付近などで数羽のサシバが舞う姿が見られたほか、漁港広場で観察する参加者から距離40~50㍍ぐらいの近い電柱の上や、民家のテレビアンテナに止まったサシバもいて望遠鏡や双眼鏡で観察した。

 観察会に参加した宇検集落在住の川渕哲二さん(72)は「宇検がサシバの渡りの通過点とは知らなかった。集団越冬していることを初めて知った。与名代表からいろいろと教えてもらった」と話した。

 与名代表によると、同日は天候が悪く、多数のサシバが群れをなして渡りの移動をする姿は確認できなかった。天候など条件が良ければ、早朝、夕方に渡りの移動観察をできることが多いという。

 「前日の夕方に奄美市名瀬の里、知名瀬地区周辺でサシバが多く見えれば、翌日に宇検で見れることが多い」(与名代表)

 与名代表は「双眼鏡を持っている人は持参を。写真撮影したい人は、200~400㍉レンズの持参を」と呼び掛けた。

 問い合わせは、与名代表電話090―8208―8646へ。