マコモ収穫シーズン

マコモ収穫シーズン

マコモダケの収穫作業をする生産農家の龍宮省三さん

天ぷら、炒め物に人気
龍郷町秋名・幾里

 ○…10月に入り、龍郷町秋名・幾里地区で栽培されているマコモが収穫シーズンを迎えている。肥大した新芽(マコモダケ)は、スライスして天ぷら、炒め物、あえ物、豚汁、中華料理の具材などとして人気があり、葉っぱはマコモ茶として利用されている。名瀬中央青果にも入荷し、店頭にも出回り始めた。

 ○…秋幾農作業受託組合の組合長、秋幾農業創成塾の塾長などを務める龍宮省三さん(70)によると、秋名・幾里地区では、約20の生産農家がマコモを栽培し、稲作に代わる作物として栽培する農家もいる。

 ○…龍宮さんは、今年は3月に苗を植え付け、10月9日から収穫開始した。例年は11月中旬ごろまで収穫が続く。「水温が高くなると、品質に影響を与える。1年物の方がマコモダケが大きく太く、食感も良い」「皮のままホイルに包んで焼くとおいしいですよ」と話した。

 ○…別の生産農家は「今年は台風の影響が少なく、生育は良い」と話し、収穫量、品質に期待を込めた。