奄美市議選 新議員22人顔ぶれ決まる

奄美市議選 新議員22人顔ぶれ決まる

名瀬小学校体育館で午後8時から行われた奄美市議選の開票作業

 

安田氏3回連続トップ当選
投票率66・57%、過去最低更新
現職は全員議席守る

 

 任期満了に伴う奄美市議会議員選挙(定数22)は27日投票、即日開票され、同市の舵取りを担う新議員22人の顔ぶれが決まった。最多得票は、3541票を獲得した無所属現職の安田壮平氏(40)。安田氏は初当選から3回連続でのトップ当選を果たした。新人は5人が当選、多数の現職が勇退したこともあり、新旧交代が進んだ。女性は立候補した現職2人とも当選した。投票率は66・57%で、合併以降、最低だった前回(70・77%)を4・2ポイント下回り、過去最低を更新した。

 当選者の内訳は現職17人、新人5人。新人2人が涙をのんだ。現職7人が勇退したことから、新人が多数当選する結果となったが、現職は全員が議席を確保した。政党別にみると、自民10人、公明4人、共産2人、社民1人、無所属5人。政党の公認を受けた候補は全員が当選、議席を維持した。地区別では名瀬18人、住用1人、笠利3人となった。

 市町村合併後4回目となった市議選には、現職17人と新人7人が立候補、定数が2削減されたこともあり少数激戦となった。投票は午前7時~午後6時まで市内33か所であり、同8時から名瀬小学校体育館で開票が行われた。会場には各陣営の支持者ら多くの有権者が詰めかけ、開票作業を見守った。

 3回連続でトップ当選した安田氏は、現職の強みを生かしながらも地道な草の根運動を展開。前回から379票上積みし、自身の最多得票を記録、2位以下に大差をつけるなど、改めて市民からの根強い支持を示した。

 改選前3人だった女性議員は、立候補した現職2人が当選したが、現職1人が勇退したため、1人減となった。最年少の当選者は無所属新人の弓削洋平氏(33)で、住用地区唯一の議席を守った。

 最下位当選者の得票数は520票(前回577票)で、次点との差は87票だった。

 投票者数は2万3710人(男1万944人、女1万2766人)。有効投票は2万3509票、無効票199票、不受理2票。当日有権者数は3万5617人(男1万6832人、女1万8785人)で、前回(3万5900人)に比べ283人減った。