留学体験報告、魅力伝える

留学体験報告、魅力伝える

約1カ月のイングランド生活を報告し、留学の魅力を伝える榮さん

大高・榮さん「とても深い学びに」

奄美市名瀬の県立大島高校(竹井俊久校長、743人)で28日、文部科学省の留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」に選ばれ、サッカー・語学でイングランドに約1カ月の留学を体験した同校2年・榮瑠星さんの報告会があった。榮さんは体育館に集まった全校生徒を前に、留学先で得た経験や学びの充実した日々を振り返り、留学の魅力を伝えた。

同制度は、グローバル人材の育成を目的に2014年に始まった官民共同の海外留学支援制度。留学生には、留学先での活躍だけではなく、帰国後は留学生数増加に向けたエヴァンジェリスト(伝道師)としての活動も期待されている。

榮さんは、8月19日~9月13日までの29日間滞在。報告会では留学生活をはじめ、同制度を利用した「留学のススメ」などが語られた。

サッカー指導者を志す榮さんは、以前から海外と日本のサッカーの根本的な技術の差に疑問を感じ、自身で確かめようと留学を決意。プロらと一緒にクラブで練習したことや本場サッカーに触れたこと、海外一人暮らしの苦労などを語り、「とても深い学びになった」と報告した。

同制度や留学については、大きなコミュニティーに参加して情報が得られることや世界の同世代で刺激し合えることなどを紹介。榮さんは、マイナスをプラスに変えることのできる力が得られたとし、「みなさんも留学に挑戦してみませんか?」と呼び掛けた。

榮さんは会後、「自分で率先して何でも取り組めるようになり、自信になった」と笑顔で話し、今後は「ドイツ留学も目指したい」と精力的に話した。