県酒造組合支部総会

国内外の販路拡大に取り組む方針などが示された県酒造組合奄美支部総会

米国での販路拡大狙いHP作成
「奄美黒糖焼酎の日」周知

 県酒造組合奄美支部(乾眞一郎支部長)は8日、奄美市名瀬の宴集会場で第12回通常総会を開いた。2018年度事業報告や19年度事業計画など4議案を承認。19年度は知名度向上に「奄美黒糖焼酎と農林水産物を楽しむ会」への参加協力のほか、米国における奄美黒糖焼酎の販路開拓に継続して取り組むことなどが承認された。また「奄美黒糖焼酎の日」を周知する方針も示された。

 開会で乾支部長があいさつ。「奄美黒糖焼酎も厳しい状況が続いている。知名度アップが重要で、今後も様々なイベントに参加し知名度を上げ需要拡大に努めていく。協力をお願いしたい」などと話した。

 18酒造年度(18年7月~19年6月)の製成数量は5994㌔㍑(17年度比8%減)、課税移出数量は7385㌔㍑(同2%減)。九州全体の本格焼酎の課税移出数量は37万2888㌔㍑(同3%減)で、奄美黒糖焼酎の九州全体での課税移出数量のシェアは1・9%(同増減なし)だった。

 19年度も前年度に引き続きジェトロ(日本貿易振興機構)と連携した米国での販路開拓に関する事業を実施。昨年度は輸出促進に奄美黒糖焼酎のテイスティングノート作成のワークショップを行い、今年度は英語のホームページを作成して米国での知名度向上が図られる。

 来賓の大島税務署の吉田清署長は、LCC就航などによる観光客の増加で地域社会経済発展への寄与、米国での販路拡大といった黒糖焼酎需要振興への取り組みに期待するとした。

 その他、県酒造組合の中玉利豊専務理事が講話。「天文館で開催の焼酎ストリートが3日間のチケット販売数が昨年より1400枚多い7200枚と好評だった。首都圏以北に伸びしろがあるので、需要拡大に取り組んでいきたい」などと語った。

 同支部総会に先立ち開かれた奄美大島酒造協同組合の第38回通常総会では役員改選を実施。乾眞一郎理事長を新たに選出し、有村成生副理事長が再任された。