奄美市民体育祭

秋晴れの下、各地区の代表選手が熱戦を繰り広げた市民体育祭(競技は女子400㍍リレー)

11連覇を達成し喜ぶ上方地区の選手たち

上方が総合11連覇 令和初の大会制す
3種目で大会新

 第12回奄美市民体育祭(同市、市教委主催)が10日、同市名瀬運動公園陸上競技場であった。秋晴れの空の下、市内8地区の代表選手らは年代別100㍍走や各種リレーなどのトラック競技、輪投げや玉入れなどフィールド競技の計35種目が行われた。上方地区が総合優勝を果たし、第1回大会から11連覇を達成、令和初の大会を制した。

 「光り輝け 八つの絆! 令和に刻め 新たな歴史!」の大会スローガンのもと、奄美、伊津部、金久、上方、下方、古見方、住用、笠利の8地区の代表選手ら大勢の市民が参加。開会式で大会会長の朝山毅市長が「地域の団結力を深め、すべてのチームと選手全員の健闘を期待します」と激励。伊津部地区の生田俊朗選手が炬火点火後、上方地区の恵遼太郎選手が「見ている人の心をジャッカル(つかみ取る)できるよう、ワンチーム精神で、令和最初の市民体育祭を熱い戦いにすることを誓います」と宣誓し、開幕した。

 小学生から一般まで各年代別の代表選手たちは、日ごろの練習成果を発揮。各地区の応援席からは懸命にトラックやフィールドを駆け回る選手たちに大きな声援が送られ、場内は終日熱気に包まれた。

 競技種目のほか、未就学児親子による踊りや市地域女性団体によるマスゲームも大会に花を添えた。

 結果は少年の部で1位、一般の部2位、団体競技3位とすべての競技で上位に入った上方地区が総合優勝。奄美市合併後の2008年初開催から、奄美豪雨による中止となった第3回大会(10年)を除くすべての大会で優勝、連覇を続けた。

 同地区の高司順一監督(51)は、「連覇というプレッシャーもあったが、選手一人ひとりが、しっかり練習の成果を発揮してくれた。みんなの気持ちが一つになり、地域の絆もより強まった。来年も連覇を続けられるよう頑張りたい」と喜んだ。

 競技別では、40代女子100㍍で川元英里子選手(金久)が大会記録(14秒36)を出したほか、40歳代輪投げの下方地区、女子50歳代玉入れの伊津部地区も大会記録で1位に輝いた。