育てたメヒルギ川辺で植栽

汽水域の川辺でメヒルギを植える田検小児童たち

生き物たくさん集まれ
田検小3・4年生

 宇検村の田検小学校(前田和洋校長)は15日、3・4年生を対象にした環境学習「メヒルギの植栽活動」を同村調整池などで開いた。同校環境活動のシンボル〝緑の少年団〟ユニフォームに着替えた児童たち11人は、苗から育ててきたメヒルギを川辺に植えて、将来たくさんの生き物が集まって来るよう願った。

 学習は、自然愛護の心を育み、地域の環境に理解を深める同校恒例の授業。村が協力し、取り組みや指導面などでサポートを続けている。

 メヒルギは、児童たちが7月4日に苗を植え、同校で世話をしてきたもの約60本を植栽。約4カ月で4・50㌢ほどに育ったメヒルギを、川と海水が混ざる汽水域と呼ばれる所に位置する川辺に植えた。

 植栽前には、環境省奄美群島国立公園管理事務所・アクティブレンジャーの高橋周作さんを講師に、まずは環境講義。リュウキュウアユなど、生き物のすみかとなるメヒルギの植栽は「生き物を守る活動」であることなどを学んだ。

 川辺に移動した児童たちは、役場職員に指導を受けながら植樹を開始。穴から顔をのぞかせるシオマネキを横目に見ながら50㌢間隔に植えて、立派になったメヒルギがたくさんの生き物を育むようを願った。

 4年・平結愛さんは植栽初体験。「みんなで育ててきた木を一緒に植えることができてよかった。魚やカニがいっぱい集まる大きなマングローブに育ってほしい」と笑顔で話した。