自然の家で記念式典

関係者約80人が出席し、開所40周年が祝われた

青少年育成に尽力 開所40年、節目祝う

 県立奄美少年自然の家は16日、開所40周年を祝う記念式典を奄美市名瀬の同施設で開いた。参加者らは、団体での宿泊生活や地域の自然・文化の体験プログラムなどを通して、健全な青少年の育成を支えてきた活動を振り返るなど、40年の歩みを称え合った。

 施設は、1979年に大島地区唯一の県立青少年社会教育施設として設立。約2万3千平方㍍の敷地に、宿泊・研修施設や体育館、キャンプ場や天体ドームなどを備えている。

 モットーには「躍動、友愛、希望」を掲げ、小中学校の集団宿泊学習、各種団体の自主研修やスポーツ合宿の受け入れを始め、奄美クリエイティブワイルドアドベンチャーなどの自然体験活動、地域の素材を生かした創作体験教室など43の事業を主宰し、地域の交流促進などに寄与。年間約2・5~3万人が利用しており、今年7月には、延べ利用者数100万人を達成した。

 式典には、学校長や関係者、職員OBら約80人が出席し、節目を祝福。オープニングは奄美ビューグルバンドが務めるなど、華やかな中式典は執り行われた。

 上村早百合所長は「これからも奄美の自然、歴史や伝統文化を大切にした事業の充実につとめ、これからの社会づくりに貢献できる青少年の育成に取り組みたい」とあいさつ。県教育委員会・東條広光教育長や大島地区教育会会長・要田憲雄奄美市教育長らも祝辞を述べ、活動を称えた。

 一同、これまでの歩みを振り返る映像を鑑賞した後は、記念植樹も実施。OB寄贈のコクタンを植えながら、施設の更なる発展を願った。