ASA・重村さん資格取得

認定証を手に笑顔の重村さん(左)と園田明理事長

「地域の健康に寄与したい」
1級ラジオ体操指導士合格

 奄美市名瀬のNPO法人ASA奄美スポーツアカデミー副理事・重村俊介さんは11日、NPO法人全国ラジオ体操連盟主催の公認指導者資格認定試験に合格し同指導者最高位となる「1級ラジオ体操指導士」の資格取得を報告した。県内19人目。優れた技能や指導力だけでなく、普及活動に高い実績を持つ人が取得できる資格に重村さんは「ラジオ体操の魅力は、誰でもどこでもできること。企業や施設など積極的に足を運び、地域の健康増進に寄与したい」と喜びを語った。

 重村さんは、日体大の体操部出身。当時からラジオ体操の奥深さに魅力を感じ、活動の合間を縫って指導士を目指してきた。

 指導士の資格は3段階あり、重村さんは2013年に「指導員」、16年に「2級」を取得。一定期間の活動実績が必要になる「1級」合格に向けては、実技や学習のほか、継続的に普及推進に取り組むなど、日々励んできた。

 試験は、筆記に実技、論文や面接などもあり、かなりの難関。特に人に動きを伝える対面指導法に力を入れてきたという重村さんは合格の吉報に「うれしい。(普及に向けての)やる気がみなぎってきた」と喜びを爆発させた。

 今後は原則として全国が対象となり、スポーツ大会や企業、学校や教員の研修など活動の場は広がる。重村さんは「ラジオ体操は、昔から親しまれる運動というだけではなく、(スポーツの)権威らが長年かけて作り上げてきた理論的で奥の深い体操。素晴らしさを奄美にも広めていきたい」と抱負を語った。

 指導など問い合わせは、同事務局電話0997―54―8687まで。