美食の国で奄美の酒PR

パリで行われた「鹿児島フェア」には奄美大島から3企業が参加した(提供写真)

県商工連パリでフェア
3企業参加、ソムリエらから好評

 県商工会連合会(森義久代表)は13日から28日までの間、フランス・パリで「鹿児島フェア」を開催している。奄美からは、奄美大島酒造㈱(有村成生代表取締役)、(資)弥生焼酎醸造所(川崎洋三代表取締役)、奄美はなはなエール(泰山祐一代表)が参加。黒糖焼酎と、奄美の果実などを原料に用いたクラフトビールを美食の国・フランスでPRした。

 イベントは県内食材や酒類をフランス国内の高級レストラン市場に流通させるために実施。貿易会社などの協力を得て、昨年度に続き2度目の開催。県内から19事業所が出品し、6事業所がイベントに参加した。

 初日の13日はレストラン「アレノ・テック」で、同市内のソムリエや酒類関係者を招待し、スピリッツ類に関するジャーナリストと蔵元によるセミナーを開催。その後、即売会・商談会を行い、焼酎のフランス国内での普及を図った。

 14日はレストラン「獺祭=だっさい=ジョエルロブション」にパリ市内のレストランのシェフやバイヤーを招待し、試食会や商談会を実施。一般消費者にもPRする場として、同レストランのシェフが考案した県産食材を使ったメニューを提供するフェアを続けている。

 参加した泰山代表は「ソムリエやジャーナリストからの好評を得て、『取り扱いたい』との話ももらった。国内販売に関するヒントも得ることができた」。また弥生酒造杜氏の川崎洋之さんは「ソムリエからの評価以外にもバーテンダーによる購入もあり、パリでの展開も可能性もある」。奄美大島酒造の製造・営業担当の水間貴浩さんは、「ラム酒を主に取り扱うバーなどでは、とても興味を持ってもらえた。食事中の飲み物ではなく、バーでの提供をメインにEU圏への展開を考えたい」とそれぞれ語った。