キリンビールが支援金贈呈

支援金目録を贈呈した井本支店長(左)と朝山市長

世界自然遺産登録応援
広域事務組合へ デザイン缶の売り上げの一部

 キリンビール㈱が8月から九州地区限定で販売してきた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録を応援するビールのデザイン缶の支援金贈呈式が26日、奄美市役所であった。同社の井本亜香鹿児島支店長が、奄美群島広域事務組合管理者の朝山毅市長に支援金目録を手渡した。

 同社では2017年からデザイン缶販売などで世界自然遺産登録の応援しており、支援金の贈呈は3回目。今回は、「より鹿児島の人に積極的に関わってもらって、世界に誇る自然遺産をアピールしたい」(井本支店長)と、鹿児島市在住の切り絵作家・黒丸玲菜さんにデザインを依頼。アマミノクロウサギやヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコなど遺産候補地を代表する生き物を描いた「一番搾り生ビール」のデザイン缶(350㍉㍑)約38万7千本を販売。売り上げ1本につき1円を寄付する取り組みで、奄美には15万8472円が贈られた。

 井本支店長は「多くの人に喜んでもらえるよう環境保全などの取り組みに使ってほしい。世界自然遺産登録されると思うので、今後も応援を継続したい」と話した。

 朝山市長も「毎回、奄美に思いを寄せていただきありがたい。沖縄県と連携し環境保護などに活用したい」と感謝した。