豊田(徳之島相撲ク)2年連続横綱

全日本小学生相撲優勝大会で2連覇を果たした豊田(提供写真)

「地域の支えあってこそ」
全日本小学生相撲優勝大会

 第32回全日本小学生相撲大会((公財)全日本小学生相撲優勝大会)が1日、東京都の両国国技館であった。奄美からは5年生の部に豊田倫之亮(徳之島相撲クラブ)と重村鴻之介(瀬戸内少年相撲クラブ)が出場し、豊田が優勝。前回大会につづく2連覇となった。豊田は「連覇はうれしい。家族はもちろん、地域の人の支えがあってこそ優勝できた。感謝したい」と語った。

 同大会は、各県や地方などの予選大会を勝ち抜いた選手が出場。奄美からの2選手とも、9月の九州予選会を突破し本大会の出場権を獲得していた。2選手とも大会に向け、奄美大島・徳之島での合同稽古に取り組んできた。

 5年生の部には33人がエントリーしてトーナメント戦で覇を争った。健康に気遣った食事などで日頃から豊田を支える母・住英さんは「今大会は強豪が早々に倒されていて、『もしかしたら』と心配したが、堂々とした相撲を取っていた」と振り返る。

 負けたことのある相手との対戦もあり、「取組に、どういった相撲を取るか悩んだが、自分のスタイルの前に出る相撲を十分発揮できた」と豊田。取組後に土俵から落ちた相手に手を差し伸べる優しさを見せる場面もあった。

 豊田は「夏のわんぱく相撲に続き、全日本も日本一になれた。次は来年2月の白鵬杯で優勝したい」と意気込みを語った。

 奄美勢の結果は次の通り。

 【5年生の部】▽2回戦 豊田倫之亮(鹿児島県徳之島町)〇(不戦勝)×兵頭央脩(愛媛県鬼北町)、田宮愛喜(愛知県稲沢市)〇―×重村鴻之介▽3回戦 豊田〇―×竹澤光(埼玉県深谷市)▽準々決勝 豊田〇―×田島千照(岐阜県高山市)▽準決勝 豊田〇―×吉本陽平(熊本県水俣市)▽決勝 豊田〇―×太田力月(神奈川県川崎市)