元大関小錦さん

元大関小錦さん

元師匠の故郷・徳之島で「KONIちゃん」ライブ交流も=3日、伊仙町「わかば保育園」

師匠の第46代横綱朝潮太郎記念像と再会(㈱KP提供)=2日、徳之島町井之川

元師匠の朝潮銅像と再会・墓参も
徳之島入り 保育園ライブで交流

 【徳之島】大相撲の元大関・小錦八十吉関で現在、タレント・アーティストとして精力的に活動しているKONISHIKIさん(55)=ハワイ出身=夫妻ら一行が2日から徳之島入り。育ての親の元高砂部屋親方・朝潮太郎(米川文敏)氏の記念像との再会や墓参も兼ねて、3日は伊仙町犬田布にある社会福祉法人青松福祉会わかば保育園(児玉純一園長、園児88人)でライブを行い、ちびっ子ら関係者を喜ばせた。

 小錦(米国ハワイ州出身)は、外国人力士初の大関として活躍(幕内で優勝3回)した。引退後はNHK教育子ども向けの「にほんごであそぼ」(レギュラー出演中)やハワイアンシンガーとしてのライブ活動し、アルバムも多数発売。東日本大震災支援チャリティー・ライブなどにも力を入れている。

 元師匠のふるさと再訪のきっかけは、KONISHIKIさんの他保育施設での交流ライブ模様の動画に感動したわかば保育園側のオファー。松永晶子・青松福祉会理事長の同級生でもある元力士・島虎(米田富茂さん)=伊仙町出身=を通じた打診で実現。フラダンサー・ハワイアンソング歌手でもある妻の小錦千絵さん(42)やバック演奏者など6人で来島した。

 かつての高砂部屋道場(徳之島町井之川)への夏期合宿に初来島したのは約38年前という。初日は、厳しかった師匠との思い出や汗が染み込んだ地に立つ朝潮太郎記念像と再会。分骨葬にも訪れた墓前で手を合わせた。同町相撲場では少年力士たちを指導するなど交流した。

 3日午前のわかば保育園の室内ライブ会場は、園児や保護者、療育関係者など合わせ約200人で埋まった。KONISHIKIさんはジョーク満載のトークでわかせながら、大人たちも意識して「(徳之島は)日本で一番最初に来た島。〝日本の父(師匠)〟が生まれた島のみんなとはいわば兄弟。銅像を前に、本当にすごい人だったと思った」。ハワイアンナンバーの夫婦デュエットや会場一体の遊戯を繰り広げた。

 体重は15年前の現役時代は最高310㌔(現在約185㌔)。「体が大きくなったのは穴から空気を入れたから。ではなくて、好き嫌いをせずに何でも食べたから」の回答でわかせた質問コーナーも交え、和気あいあいと交流した。

 一行は同園関係者らとバーべーキュー交流や観光など同島を満喫して5日に帰京予定。