県スポーツ振興センター奄美支部開設

奄美新聞社で支部設立を報告した園田理事長と武野支部長(左から)

離島のスポーツ支援へ
ASAと連携

 NPO法人ASA奄美スポーツアカデミー(園田明理事長)と(一社)県スポーツ振興センター(園田明理事長・KSPC)はこのほど、離島スポーツ支援に向け連携を図る目的でKSPC奄美支部(武野弘嗣支部長)を開設した。今後、スポーツ少年団・中高生部活動の大会遠征時支援や、奄美への大会・合宿誘致などに取り組み、奄美・県本土のスポーツ振興と支援を目指す。

 KSPCは県内8地区でバスケットボールやサッカースクール運営を行い、スポーツ少年団や部活動などへの技術指導などを行っている。今回は奄美でスポーツ・健康に関するイベントや講習会を開くASAと連携するため支部を設立した。

 今後、連携により児童生徒の大会遠征時の、▽KSPC所有のバスを活用した移動▽管理栄養士監修の弁当手配▽チームのコンディショニング―などを行う考え。また、県本土からの大会・合宿の誘致を行い、選手らの宿泊・移動などのサポートを行うという。

 園田理事長(52)と武野支部長(33)は5日、奄美新聞社を訪れ支部設立を報告。園田理事長は「ASAが取り組んできた知的・発達障がい者スポーツで県代表に選抜される選手もおり、高校卒業後も活動のために県本土での就職を望む子ども達も増えている。スポーツを通し子ども達の夢や目標を支援したい」。

 武野支部長は「奄美でも女子サッカーの選手が増えているが、女子が続けてプレーしていく環境が整っていない。女性スポーツの魅力を発信し、世代間交流を図ることで地域活性化につなげたい」とそれぞれ語った。