ファミマでコンビニ強盗対処訓練

犯人役の警官が刃物を突き付けるなど実践的に行われたファミリーマート名瀬朝仁店のコンビニ強盗対処訓練

奄美署 犯人対応や通報手順実践的に

 奄美署は11日、奄美市名瀬のコンビニエンスストア「ファミリーマート名瀬朝仁店」でコンビニ強盗への対処訓練を行った。参加した店員らは、非常通報装置のボタンを押して、駆けつけた署員に犯人の特徴や逃走方向を伝えるなど、犯人対応や通報手順を実践した。

 訓練は、今年1月に管内で発生したコンビニ強盗などを踏まえ、実践的に手順を学び防犯意識を高めようと実施。事件は、店内に入った犯人が刃物で店員を脅し、現金を奪って逃走したと想定した。

 訓練では、店に入った犯人がカウンター越しに「金を出せ」など大声で要求。店員は金を奪って逃げる犯人にカラーボールを投げつけ、通報で駆け付けた警察官の事情聴取に答えた。

 同署生活安全刑事課の岩木亮警部補は訓練後、「概ね対応できており大丈夫」と講評し、「特に夜間に一人勤務する場合は、(通報装置を)押せていない事例も多い。位置や配置を考えながら作業して」などアドバイス。身を守ることを最優先とした上で、犯人への応対、店内のディスプレイについても助言した。

 カウンターで対応した同女性店員(51)は「とても緊張し、少し犯人に近づき過ぎた」など反省。同店・南宏一郎店長は「ニュースなどではよく見かけるが、実際にやってみることで流れや対応方法も見えてくる。今後の訓練にも生かしたい」と気を引き締めた。

 訓練後はカラーボールの投げ方も学んだ。