与論島製糖

次々と工場に搬入されるサトウキビ=与論町=

3期連続の年内操業
面積減も生育良好 生産量2万4000㌧見込む

 【沖永良部】与論島製糖(株)与論事業所(松下豊社長)の2019~20年期の製糖が13日、スタートした。今期は収穫面積が大幅に減少したが、天候に恵まれ生育は良好。生産量は11月1日現在で2万4000㌧(前期実績2万4396㌧)、単収6・3㌧(同5・9㌧)を見込んでいる。

 今期の収穫面積は、前期の411㌶から30㌶減の381㌶。同事業所によると、減少の要因として、今年2月ごろに雨天が続き、春植え作業ができなかったことなどを挙げている。年内操業は3期連続。

 同日午前、関係者ら約50人が集まって安全祈願祭を行った。山元宗町長は「作付面積が減少したが、年内操業のおかげで面積回復のための春植え推進ができる」とあいさつ。式の後、キビを満載したトラックが次々と工場に入っていった。

 同事業所の光富広次長兼業務部長は「今期は台風の影響がなかった分、単収が上がり、質も最高だが、面積の減少がとても残念だ」と話した。

 年内は24日まで搬入。年明けは1月6日から始まり、操業終了は3月20日ごろを予定している。