環境日記コンテストで最高の金賞受賞

龍瀬小出身の梶原君(平佐西小)
奄美の3年間が原点

 【鹿児島】第21回「みどりの小道」環境日記コンテストで平佐西小(薩摩川内市)6年の梶原蒼君=写真=が金賞を受賞した。梶原君は龍瀬小(龍郷町)にいた1年生の頃から毎年コンテストに応募しており、最終学年で初めて最高賞の金賞を手にした。

 同コンテストは一般財団法人グリーンクロスジャパンが主催し、小学生を対象に環境をテーマにした日記を12週間書き続けることを通じて、身近な地球環境について考え、行動する環境教育プロジェクトの一環。梶原君は5月26日から8月17日までの間、家族で節電やごみの分別やリサイクルに取り組んだこと、野菜や生き物の世話を通して学んだ命の大切さなどを日記でつづった。また新聞などを活用し、日本の四季の良さや鹿児島の自然の豊かさなどを調べて、まとめるなどの活動が評価された。全国から5060点の応募があった中、金賞8人の中のグリーンクロスジャパン理事長賞を受賞。7日に東京であった授賞式に出席した。

 「奄美での3年間が環境問題に関心を持つ基盤になった」と父の梶原聡教頭は話す。小学1年生の頃、龍郷町教育委員会が実施している「子ども博物学士講座」に参加。ウミガメの保護活動やホタル観賞などに感銘を受けて以来、「地球の環境を守って大切にしたい」気持ちが芽生えた。12週間、300字程度の環境をテーマにした日記を毎日書き続ける作業は「最初は大変だったけど、毎年やっているのでもう慣れました」と蒼君。「将来は何か地球環境を守ることに関わる仕事がしたい」と将来の夢を語っていた。