クリスマス前にイベント盛り上がり

イルミネーションで彩られたステージでさまざまな発表があった奄美病院のクリスマス会

「ともに分かち感じ合おう・クリスマスコンサート2020」では子ども達が元気なダンスを披露した

季節感ある多彩なステージ
奄美病院・ヒマワリクラブ

 12月も中旬に差し掛かり、街中でクリスマスソングが流れる時期となった。奄美大島でも各所でクリスマスにちなんだイベントが開かれており、14日には奄美市名瀬の奄美病院(杉本東一管理者、公益財団法人慈愛会)がクリスマス会を、同市名瀬で放課後デイサービス事業所ヒマワリクラブなどがクリスマスコンサートをそれぞれ開催。季節感ある多彩な演目が繰り広げられた。

 奄美病院のクリスマス会は、同市の名瀬総合運動公園総合体育館で実施。同病院は入院患者などに季節感を味わってもらうために行う夏祭りとクリスマス会を毎年開催している。

 会場には高さ約3㍍の巨大なクリスマスツリーが飾られ、カウントダウンで点灯。オーケストラやゴスペルなどのさまざまなステージ発表があったほか、同病院認知症カフェ「やすらぎ」も出店した。また、奄美高校・奄美看護福祉専門学校の生徒・学生ら約30人もボランティアで参加し、運営に一役買った。

 実行委員長を務めた奥田透相談員は「入院中は自由が利かないこともある。イベントを通して患者さんたちに楽しんでもらえたら」と語った。

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 ヒマワリクラブとヒマワリ就学塾が共催で開いた「ともに分かち感じ合おう・クリスマスコンサート2020」は同市名瀬カトリック聖心=みこころ=教会で開催。近隣の主婦や会社員などが協力し、色鮮やかにライトアップされた会場でクリスマスソングなどを演奏した。

 2部制で行われ、参加型だった1部では事業所を利用する子ども達がステージに上がる場面も。子ども達に人気のNHK2020応援ソング「パプリカ」では、元気いっぱいのダンスが会場内の笑顔を誘った。

 ヒマワリ就学塾の星村文乃管理責任者は「昨年に続き2回目だが、前回より地域の人や、前に出て歌う子ども達の姿も多い。高校生も手伝ってくれて、共生社会のスタート地点になるのではと感じた」と話した。