鹿大特任助教 有川氏が出馬会見

 

「県民目線で鹿児島づくりを」
知事選

 

 【鹿児島】来年7月の任期満了に伴う鹿児島県知事選挙に立候補を表明した有川博幸氏(61)=写真=が16日、鹿児島市の県庁で記者会見し「県民目線で県政の推進を」と初の知事選に挑む意気込みを語った。

 鹿児島市出身の有川氏は、文部省実務研修生を経て、1989年から鹿児島大に文部事務官として赴任。付属病院管理棟長、水産学部事務長などを歴任し総務、財務など様々な分野で働いた。16年に同大大学院に社会人入学し、水産学研究科を修了。今年4月から特任助教として、産官学連携事業などに取り組んでいる。

 「県内の様々な分野の方から『県民に分かりやすい県政が推進されていない』『課題解決に時間がかかりすぎる』と批判の声が寄せられた」のが立候補のきっかけであり「誰よりも郷土を愛する者の1人として県民目線でこれからの鹿児島作りに取り組みたい」と知事選への意欲を語っていた。「県庁には優秀な職員がそろっている」として、国家公務員として様々な事務方の仕事をこなした経験に基づき「信頼関係を構築し、彼らの能力を十分に引き出して県民目線の県政を推進したい」。奄美群島など離島振興に関しては「農業、漁業など各地域の特性を生かし、様々な可能性を引き出したい」と語った。

 無所属での出馬になるが「様々な人の声を聞きたいので、政党、党派を超えて私を応援したいという人と話をしたい」と言う。なお県知事選は、現在までに現職の三反園訓氏(61)、九州経済産業局長の塩田康一氏(54)が立候補の意向を表明している。